慶應義塾大学 心理学専攻

概要・カリキュラム

沿革

慶應義塾の心理学研究室は、創設者横山松三郎君のもとで1926年3月に実験室が開設され、1928年には文学部の正式な専攻となりました。
戦後、1951年に大学院(社会学研究科心理学専攻)、1952年には動物実験室、同時期に日吉キャンパスの研究室も開設され、これまでに多くの卒業生、研究者を輩出しています。
その歴史の中で研究室、実験室の移転やカリキュラムの改変を幾度か経ていますが、その研究・教育の理念の中心に厳密な実験と分析を基盤とした徹底的な実証研究による心理の探究があるという点は創設時から一貫しています。
現在は知覚・行動・認知・発達・生物・神経心理等の諸領域にわたる研究・教育をおこなっており、実験科学的なアプローチを用いているという点で文学部の中でも独特な専攻となっています。

学部カリキュラム

実証心理学という理念のもと、学部の学生は2年、3年と段階的に実証的な心理学研究の方法と知見を学習し、
4年生でそれぞれが決めたテーマのもとで実験研究をおこなって卒業論文を完成させます。
それを可能とするため、当専攻では1学年の学生数を25名程度に絞り、密度の濃い教育を心がけています。

2年生

2年次の主眼は心理学の基礎的な知識の習得です。各領域の基礎を学ぶ「知覚心理学」「行動分析学」「認知心理学」「発達心理学」「生物心理学」「認知神経科学」、総括的な知識を学ぶ「心理学概説」「心理学史」、分析や文献利用に必要なスキルを学ぶ「心理統計」「心理学アカデミックリーディング」といった科目が必修となります。

3年生

3年次の主眼は専門的な知識とスキルの修得です。もっとも重点の置かれる必修科目は「心理学実験」です。 学生は少人数のグループに分かれて様々な分野の実験に参加し、その分析結果をレポートにまとめます。その中で測定法、装置制御、プログラミング、データ分析法、実験報告の記述法について指導を受けます。 同時に互いに実験者、被験者になることを通じて諸領域の心理学研究を具体的に体験する機会を得ます。毎回提出をする実験レポートの作成は、卒業論文作成のための重要な練習ともなります。講義科目では、領域ごとのより専門性の高い知見を学ぶ多数の「〜心理学特殊」という科目があり、その中から選択して学びます。また、指導教員の「心理学研究会」(ゼミ)に参加し、自分の関心のあるテーマの文献を発表したり4年生の卒業研究に関する発表を聞くことで、卒業研究に向けた準備を勧めます。

4年生

4年次は学部で学んだことの集大成として独自の実験研究をおこない、卒業論文を作成します。授業としては引き続き「心理学研究会」に参加し、専門科目から選択して履修します。

大学院カリキュラム

心理学専攻は大学院としては社会学研究科に属し、修士課程と博士課程があります。
授業としては高度に専門的な講義・演習を履修することになりますが、重点が置かれるのは研究活動です。自ら計画を立て、あるいは指導教員の研究プロジェクトに参加して実験研究を重ね、研究者としての研鑽を積みます。最終的に自身の研究をまとめあげて「修士論文」、「博士論文」を作成することになります。
修士課程については「心理学特殊実験」という独特の科目もあります。これは学部学生の「心理学実験」に実験インストラクターとして参加するものです。学部学生に指導・教育することで、それまで学んできた知識を再確認するとともに、将来心理学教員となることを想定した教育実習ともなります。

研究施設

専攻の中核となる施設は、三田の心理学研究室・綱町の動物実験室・日吉の心理学研究室の3ヵ所です(所在地はトップページ参照)。
これらに加えて、三田の南別館にも社会学研究科実習室やいくつかの実験室が設置されています。

学生数

2016年度の学生数は以下の通りです。

学部

学年/性別 女子 男子
2年 22 7 29
3年 17 13 30
4年 15 4 19
全体 54 24 78

(単位:名)

大学院

課程/性別 女子 男子
修士課程 6 6 12
博士課程 3 5 8

(単位:名)

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